【経済産業省2020年度第3次補正予算PR資料より】
昨年に引き続き、新型コロナウイルスの経済への影響は長期化するものと予想されます。「新たな日常」を先取りすることによって企業の持続、成長を目指すため、経済産業省では2020年度の第3次補正予算案として、およそ4,7兆円規模の予算計上を行いました。
<今年新たに注目される補助金とは>
中小企業等事業再構築促進事業補助金です。
☆事業目的・概要☆
●新型コロナウイルスの影響で、需要や売り上げの回復が期待し難いなか、ポストコロナ・ウィズコロナ時代の変化に対応するための中小企業等の事業再構築の支援をし、日本経済の構造転換を促す
●新規事業分野への進出といった新分野展開、業態転換、事業・業種転換、事業再編などを通じた規模の拡大、思い切った事業再構築に意欲を有する中小企業の挑戦を支援する
●事業再構築を通じて中小企業等が中堅企業に成長することや、海外展開を強化し市場の新規開拓を行う重要性から、これらを志向する企業を強力に支援する
●中小企業等と認定支援機関や金融が共同で事業計画を策定し、両者が連携し一体となって取り組む事業再構築を支援する
☆成果目標☆
事業終了後3~5年で、付加価値額の年率平均3.0%(一部5.0%)以上増加、又は従業員一人当たりの付加価値額の年率平均3.0%(一部5.0%)以上の増加を目指す
※付加価値額とは・・「付加価値額」=営業利益 + 人件費 + 減価償却費
「一人当たりの付加価値額」=付加価値額/従業員数
☆補助対象要件☆
①申請前の直近6か月間のうち、任意の3か月の合計売上高が、コロナ以前の同3か月の合計売上高と比較して10%以上減少している中小企業等。(中堅企業(グローバルV字回復枠)については15%以上の減少)
②自社の強みや経営資源(ヒト、モノ等)を活かしつつ、経産省が示す「事業再構築指針」に沿った事業計画を認定支援機関等と策定した中小企業等。
☆補助金額・補助率☆
補助金額 | 補助率 | |
中小企業(通常枠) | 100万円以上6,000万円以下 | 2/3 |
中小企業(卒業枠)※1 | 6,000万円超~1億円以下 | 2/3 |
中堅企業(通常枠) | 100万円以上8,000万円以下 | 1/2(4,000万円超は1/3) |
中堅企業(グローバルV字回復枠)※2 | 8,000万円超~1億円以下 | 1/2 |
※1・・中小企業(卒業枠):400社限定
計画期間内に、①組織再編、②新規設備投資、③グローバル展開のいずれかにより、資本金又は従業員を増やし、中小企業から中堅企業に成長する事業者向けの特別枠
※2・・中堅企業(グローバルV字回復枠):100社限定 以下3つの要件をすべて満たす中堅企業向けの特別枠
①売上高要件(15%以上減少)、②事業終了後3~5年で付加価値額又は従業員一人当たりの付加価値額の年率5.0%以上増加を達成すること、③グローバル展開を果たす事業であること
こちらの補助金に予算が1兆1,485億円が計上されています。閣議決定されているので実施は確実だと思われます。
次回は事業再構築のイメージ(具体例)をお知らせします。
https://www.meti.go.jp/main/yosan/yosan_fy2020/hosei/pdf/hosei3_yosan_pr.pdfより
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